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その土地の食文化は、その土地の風土を反映しています。
ここでは、成田の風土によって育まれてきた食べ物についてご紹介します。
要チェック 実は成田は「うなぎの街」なのです。
石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ 大伴家持
これは万葉集に収められた大伴家持の一首ですが、うなぎの食用はかなり古く、万葉の時代から、うなぎが強壮剤としてもてはやされ夏痩せに効果がある栄養食品として認められていたことをうかがわせます。
当時どのような食べ方をしていたのかは非常に興味深いことですが、いずれにしろ、うなぎは日本人にとって欠かせない食材といえることだけは確かではないでしょうか。
成田のうなぎにも古い由来があります。
養殖が盛んになり、どこでもうなぎが手に入るようになる遥か前から成田ではうなぎ料理が一般的でした。
江戸時代に成田詣でが盛んになったころ、門前町の旅館では客をもてなす料理の工夫に余念なく、利根川と印旛沼の水産を参詣客に提供していました。
もともとは、うなぎ料理というより川魚料理としてお客に出していたようですが、江戸でうなぎの人気が高まるに連れて夏場のうなぎ料理を売り物とするようになったようです。
距離800m、徒歩約15分の成田山参道は古くからの旅館や料理店が軒を連ねています。このうち数多くの店舗がうなぎ料理をメニューに入れています。これだけの密度でうなぎ屋さんが密集している例は全国でも珍しく、実は成田は「うなぎの街」なのです。いまでも、昔の名残でしょうか?
宴会料理にはもれなくうなぎがついてきます。
成田では、毎年7月中旬~8月中旬にかけてうなぎ祭りを開催しています。
例年うなぎ祭りには、本格的なうなぎ料理専門店、ホテル、フランス料理などのお食事処が参加しています。
それぞれの店に伝わる幾通りもの専門店の秘伝のたれを楽しむもよし、てんぷら屋のうなぎ、寿司屋のうなぎ、蕎麦屋のうなぎ、ホテルのうなぎ等など、ほかでは味わえない成田のうなぎの味くらべを楽しむことができます。
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