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開催場所:宗吾霊堂
御待夜祭(おたいやさい)は、現在も多くの人々に慕われている義民佐倉惣五郎の御霊を慰めるためのお祭りです。
お祭りの両日、宗吾霊堂の広い境内は、たくさんの露店が所狭しと立ち並び、家族連れや子供達の楽しげな笑い声であふれ、賑やかな活気に包まれます。境内は昭和30年代にタイムスリップしたかのような懐かしい古き良き日本を感じさせる雰囲気に包まれます。
ヒグラシの鳴き声が夕闇に溶け込む頃、露店に灯りがともり、お祭りはいよいよ盛り上がりをみせます。
目移りするほどズラリと並んだ露店を巡って、イカ焼きやあんず飴、お好み焼きなど、お祭りならではの食べ物を食べ歩いてお腹を膨らませたら、久しぶりに童心に返って金魚すくいや射的、型ぬきや輪投げなどの遊びに興じる。すると、幼かった頃がふと脳裏によみがえり、毎日忙しく動き回ってばかりいる大人達が忘れかけていた懐かしい時間を思い出させてくれることでしょう。
宗吾霊堂周辺の沿道では、子供達や大人達により、屋台が威勢よく曳き廻されます。
子供の時に家族に手を引かれて、神社やお寺に行き、明々と灯された電球が眩しくもきらびやかな光景に目を輝かせながら楽しんだ、あの夏の日のことを思い出してみて下さい。宗吾霊堂御待夜祭は、そんな幼き日の気持ちに立ち返らせてくれる不思議な魅力を持っています。
大人達が子供だった頃のお祭りの楽しさを、次の世代を担う子供達にも知ってもらうために、家族連れはもちろん、お友達同士でご一緒にお出かけになって、忘れかけていた“あの頃”の縁日を堪能して、子供達に夏の日の思い出づくりをさせてあげてはいかがでしょうか。
成田市宗吾にある宗吾霊堂は、正式には鳴鐘山東勝寺 別格本山 宗吾霊堂といいます。
縁起は桓武天皇の時代に征夷大将軍坂上田村麻呂が房総を平定し、戦没者供養のため建立された真言宗豊山派の寺院です。義民・佐倉宗吾様が祀られているお寺としても知られています。
公津村(現在の成田市)の名主だった佐倉宗吾(木内惣五郎)は佐倉藩国家老による暴政のため領民の救済を4代将軍徳川家綱公へ直訴し、その罪により1653年8月3日公津ヶ原で磔刑に処せられました。その遺骸を刑場跡に埋葬したのが現在宗吾霊堂境内にあるお墓です。1752年、百年忌に佐倉藩はその失政を悔い、堀田正亮が宗吾道閑居士の法号を諡号し、以来宗吾様と呼ばれるようになりました。『佐倉義民伝』は歌舞伎の演目として有名で、1998年は二代目中村吉右衛門により国立劇場で上演。2002年12月には5代目中村勘九郎が歌舞伎座で上演。この後も度々上演されています。現在、境内には、本堂・大本坊(客殿)奥之院のほか宗吾様の遺品や関係文書が展示されている霊宝殿・宗吾様の生涯を66体の等身大人形で再現した宗吾御一代記館があります。
1802年 義人宗吾の150年忌の供養が行われた時、台方村が総代となり【笹踊り】を興行したのが御待夜祭の始まりといわれています。9月3日(旧暦の8月3日)の命日の前の晩を逮夜と呼び、人々は宗吾霊堂に【おこもり】をして夜を明かしました。戦前までは【御逮夜祭】と仏教用語でしたが、戦後は【御待夜祭】と称しています。
宗吾様の例大祭「御待夜祭」は木内惣五郎の命日である9月2・3日に行われていましたが、2004年から9月の第1土曜日・日曜日が祭礼の日となりました。
1952年の宗吾霊300年祭に屋台を新造し、1958年まで町内を曳き廻していました。その後は、祭礼時に輪踊りの“やぐら”として使用されていました。
1974年、町内有志の手により、屋台の曳き廻しが復活し、1984年に現在の屋台が新造されました。町内の若者連【宗和会】による屋台の曳き廻しは午後10時まで行われ他町内の若者連の応援もあり、非常に威勢の良い曳き廻しを見せてくれます。また、屋台の上で佐原囃子を奏でる【宗吾藝座連】も祭りの雰囲気をより一層高めてくれます。さらに、屋台の曳き廻しで京成宗吾参道駅前から、宗吾台自治会の中央通りの坂を一気に駆け上がる様は勇壮です。御待夜祭は屋台の曳き廻しの他に、境内いっぱいの露天商が立ち並び、特設ステージではカラオケ大会が催され、剣道弓道の大会も開催されます。民主主義の先駆者である宗吾様の例大祭【御待夜祭】に是非おいでください。
【宗吾霊堂パンフレット及び成田市史民族編参照】 |
8月31日(土曜日)、9月1日(日曜日)の両日行います
※中学生以下の方は「昼の部」のみの参加となります。
※当日の天候により運行が変更になることがあります。
宗吾霊堂 住所:千葉県成田市宗吾1-558(グーグルマップへリンク)
宗吾霊堂(鳴鐘山東勝寺)
TEL 0476-27-3131
※感染症対策をした上でご来場ください。また、体調の優れない場合はご来場の自粛をお願いします。新型コロナウイルス感染症の状況により、一部内容が変更することがあります。
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