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パワースポットとは、その場所に行くと不思議なパワーを感じることが出来たり、心が癒されたり、インスピレーションが湧くような場所といわれています。身体の奥底から力が湧き上がる場所、日常の忙しさから開放され心安らぐ場所、成田市内にもパワースポットとして知られている場所があります。
天を仰いでそそり立つ樹木や、深い緑に包まれた森。お参りに行く神社仏閣。いずれも日本の自然の豊かさや、古から脈々と続く人々の祈りと感謝の心を実感できるのがパワースポットの魅力といえるでのはないでしょうか。
忙しい毎日ながらも一休み一休み・・・。身体と心の充電に出かけてみてはいかかでしょうか。
成田山新勝寺は天慶3年(940年)に寛朝大僧正(かんちょう だいそうじょう)によって開山された真言宗智山派の大本山で、御本尊は弘法大師みずから一刀三礼し敬刻開眼された不動明王です。開山以来1080年余の間、護摩供の香煙は一日たりとも絶えることなく、不動信仰の中心地として、数多くの信仰をあつめる全国有数の霊場として知られています。
大本堂から7~8分ほどにある成田山公園内を歩くと、せせらぎの音が聞こえてきます。水音に誘われて進むと、せり立つ岩の上から白糸のように水が流れる滝が現れます。この雄飛の滝は、高さ約20メートル、幅約2.7メートルに及び、その様子は栃木県塩原の奥にある雄飛の滝を模していて、公園内でも屈指の景観といえます。
滝の右手には山本瑞雲(ずいうん)氏の傑作になる「御滝不動尊」が安置されています。この滝の付近は、公園内でも多く樹木がそびえる場所で、緑深い樹木は陽光を遮り、滝つぼから巻き上がる水は煙霧となってあたりを漂い、苔むした岩が連なり、その情景はまるで人界及ばぬ奥深く静かで厳かな山谷を想わせます。時の巡り会わせで、木立の中から光が差し込み雄飛の滝を照らすと、滝は黄金色に染まり神々しく輝きます。雄飛の滝から10メートル程離れたところには雌滝(めすたき)があり、その姿は雄飛の滝の勇壮さに寄り添うかのように静かな佇まいを見せています。
なごみの米屋總本店の入口から店内を通り抜けて外に出ると、工場に面してお不動様旧跡庭園があります。この庭園は、お不動様の名で親しまれる成田山新勝寺のご本尊「不動明王像」が約400年前に遷座された場所として知られています。庭園の一角には「不動の大井戸」があり、400年以上前から人々の霊水として愛されています。
成田山は縁起によると、940年(天慶3年)に公津ヶ原に遷座され、仲町の神明山に移された後、1566年(永禄9年)に現代の地に本堂が再建されたとありますが、仲町に移される前にこのお不動様旧跡庭園の場所に不動明王像が移されたという伝承があります。不動明王像は、遷座当初公津ヶ原に御堂を建て安置されていましたが、当時の房総の地は、幾多の戦乱の舞台となっており、伽藍も影響を受け次第に荒れ果ててしまいました。そこで、このまま不動明王像をこんなところに放置しておいては申し訳ないと米屋創業者諸岡長蔵の祖先にあたる諸岡三郎左衛門が屋敷内にお遷しすることとなり、仮堂を建て、井戸から汲んだ水を尊像に供えていたと伝えられています。
当時の井戸は埋まってしまいましたが、同じ水脈より湧き出る清水が庭園の入口にある「不動の大井戸」です。米屋を始め、多くの人々の信仰により大切に守り続けられるこの井戸水は、自由に汲むことができます。
麻賀多神社は、平安時代に編集された「延喜式(えんぎしき)」の神名帳に記載されている由緒ある神社です。本社と奥宮の二社よりなり、この台方区稷山(あわやま)にあるのが本社で、北へ800メートルほど離れた船形(ふなかた)区の手黒(てぐろ)にあるのが奥宮です。船形社は奥の宮で稚日霊神(わかひるめのみこと)を、台方社は稚産霊神(わかむすびのかみ)をお祀りしており、産業・開運・長寿・厄除けの守護神として崇められています。
鳥居をくぐり、木々が生い茂る森の中、昼でも暗い参道を歩き階段を上ると、光に照らされた明るい境内が迎えてくれます。鬱蒼とした森の中で本社の周りだけが日の光に包まれており、とても神秘的です。お参りがすんだら、左手にまいりましょう。天を突くほど高くそびえる樹齢1,370年の大杉が待っています。
この杉の巨木は、聖徳太子の生きていた時代に植えられたもので、太さ8メートル、高さ40メートル、東日本一の大杉として親しまれる御神木です。
今日では特に不老長寿祈願の御神木として崇拝されています。昔から多くの祈願が行なわれ、大願成就前には梢より霊光が輝き、神のお告げがあると言い伝えられています。このご神木を含め周辺の緑豊かな森は、「麻賀多神社の森」として、千葉県の天然記念物に指定されています。
料金(先払い): 大人200円・小人100円
http://www.nrtk.jp/mypage/00158.html
小御門神社は、旧別格官弊社で南北朝時代に建武中興の礎石となった藤原師賢(ふじわら もろかた)卿をお祀りしており、1879年明治天皇から小御門神社の社号を賜りました。藤原師賢卿は後醍醐天皇にお仕えし、活躍しましたが、後に事破れて、1331年5月、当地に 配流されわずか32歳で亡くなりました。後醍醐天皇の身代わりとなったことから「身代わりの神」「回復の神」として、交通安全や航空安全・病気平癒や事業回復に御利益あるとして信仰されています。
社殿を囲う垣の後方、本殿の真後ろに当社祭神の墓所である「公家塚」があります。
鳥居をくぐり境内に入ると、そこは清浄な空気に満ちあふれ、眩く光る緑の樹木に囲まれた参道が続きます。天気の良い日は、樹木の梢からこぼれる陽射しがとても美しいです。
社殿を正面に見て、左側にある狛犬の側にそびえ立つモミの木に、特にパワーがあるとのことです。木に西向きに立つと、疲れや邪気を取り去り、東向きに立つと、新しいエネルギーをもらえると言われています。
県内最大規模の常緑広葉樹林でおおわれた境内は、「小御門神社の森」として、千葉県天然記念物に指定されています。この森は、小御門神社の社殿が造られた時に植栽された人工林が中心ですが、今では樹齢100年を超え、自然林への移行過程にある珍しい森です。千葉県内で最大規模の高さ25メートルもあるシカラシ林のほか、タブの自然林、杉林、クスノキの混成林などを見ることができます。また、クマガイソウ、イチリンソウなどの山野草もあり、里山の貴重な自然を楽しむことが出来ます。
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