ここから本文です。
成田山新勝寺大本堂を更に奥に進んだところに高さ58mを誇る荘厳な「平和の大塔」が建っています。
この平和を象徴する塔に見守られる様にその眼下には成田山公園という四季を彩る庭園が広がっています。
出世稲荷から大塔を臨む
大本堂に向かって右側の成田山公園入口
平和大塔。大塔下にある西洋庭園は参拝客の憩いの場
成田山公園は広さが165,000平方メートルという広大な敷地なのですが、どのくらい広いかというと東京ドームの広さが46,755平方メートルなので、あの大きな白いドームが3個半も入ってしまいます。最近は健康志向のライフスタイルが流行していますが、成田山にお参りに来た時は是非とも成田山公園を一周ぐるっと散歩してみましょう。体が軽くなってきて健康維持やご長寿など思いがけないご利益があるかも知れません。
森林浴を楽しみながら木々の間から差し込む陽の光に照らされて、新緑、蝉しぐれ、紅葉、雪景色といった四季の表情を感じ取ることができます。
つい忘れてしまいがちな当たり前の自然。
これを思い起こさせてくれる何かが成田山公園には残されているのです。
公園内は草木や自然にあふれ、仏教の生きとし生けるもののすべての生命を尊ぶという思想がくみ入れられ、竜智の池などの3つの池は放生(ほうじょう)の場を表わし、公園全体を見れば不殺生(ふせっしょう)を象徴する尊い生命をはぐくむ場となっております。
雄飛の滝
境内にある光明堂の近くの階段を下りていくと、木立の中から光が差し込んでいる雄飛の滝が巨大な岩山の中から顔を見せます
春の浮御堂
初秋の浮御堂
滝の水は竜智、竜樹、文殊と名づけられた三つの池への水源となっており、竜智の池の中にある浮御堂の周りには数多くの鯉が泳いでいて、手を叩いたり餌をあげたりすると一斉に集まってくる光景は微笑ましいものがあります。
青葉と紅葉の竜樹の池(二の池)
自然の風景は、訪れる人たちに安らぎを与えてくれます。
また、公園内にある成田山書道美術館の傍には水琴窟と呼ばれる不思議な音が聞こえる場所があります。水滴が大瓶の中に落ちて反響する音が耳を傾けると名琴のような澄んだ音が聞こえてきます。
更に、公園内各所には松尾芭蕉や高浜虚子など著名な文人達の句碑が建っており、当時の成田でも俳句や歌にたしなんでいた人々が多くいたという事を物語っています。公園の自然の中にも様々な先人の知識や足跡が残されているのです。
鈴木三重吉の碑
成田山公園では春には梅まつり、秋には紅葉まつりと四季を楽しむイベントを行なっています。公園内には紅白の鮮やかな梅の花が咲く梅林、桜の木や藤棚、クヌギやナラ、イチョウの木など約250本の古木があり、緑から赤へと見事なグラデーションを見せる紅葉など甲乙つけがたい素晴らしい景色の中で行なわれる筝や二胡の演奏は一見の価値があります。
また梅まつりでは青空のもと梅林の中で開催される野点が、紅葉まつりでは紅葉が特に鮮やかに色づく赤松庵の中でのお茶会が催されます。どなたでも無料でご参加いただけますので、年間を通して成田山公園を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「成田山新勝寺」へ←【みどころ情報】→「成田国際空港」へ
成田市観光協会 Copyright (C) Narita City Tourism Association. All Rights Reserved.